【神奈川】横浜市立の同じ学校で2022年度に生徒2人が相次いで自殺したことをめぐり、市教育委員会はこのうちの生徒1人について、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態調査」の開始に向けて第三者委員会に諮問した。市教委への取材でわかった。
この件をめぐっては、文部科学省が速やかに重大事態調査を始めるよう市教委に対して指導や助言をしていた。
この生徒の遺族は当初、いじめ被害を訴えていたが、市教委は学校が得られた情報を整理する基本調査にとどめ、専門家による詳細調査は見送っていた。
市教委は「遺族の意向が確認できなかった」と理由を説明していたが、遺族に面会したところ、改めていじめ被害の訴えや、専門家による調査の要望があったという。
もう1人の生徒については「詳細調査」が進められており、市教委は「一体的に扱うべきか、そうではないかも含め、専門家の目で判断してもらう」としている。(堅島敢太郎)